ステアリング交換 2
自動車というものも、毎日使っていると案外と故障しないものです。されど、使うほど痛む部分もやはりあります。その代表的な部分を、今回は交換という手法で補修してみます。
純正とギブリ3の比較。
 純正はΦ375の4本スポークでホイール
断面は真円。
 ギブリ3はΦ345の3本スポークでホイール断面は楕円形。場所により不規則な形状をしています。
組み立てに先立ち、配線の変更をしておきます。アース線のクワ型端子を平型端子に付け替えておきます。純正ボスの端子を利用するための措置です。
ギブリ3と純正ボスの接続。
 取付用のビス6本は落札品のビスを利用しました。ネジ部は念のため、ネジロックを塗布しておきました。ちょっとだけ心配していた干渉も無く、スッキリと取付できたので安心しました。
ステアリングの無い運転席。
 ダダっ広いです。ステア一つ無いだけで随分とスペースが広くなるものですね。
いよいよ、組み立て済みのステアをコラム側に戻します。クルコンのコネクタを接続し、コラム側にある3本の突起と穴のはめあいの後、セレーションの噛み合いが始まりますから、ステアのセンターが確認しながら作業します。純正ボスそのままなので、元通りの位置に取り付けられます。
センターが確認できたら、中央のロックナットを取り付けて締め込みます。
 逆光で撮影のため、白っぽくなってしまいました。悪しからず・・・
続いてホーンボタンの配線です。
 先ずステア側のホーン入力線をボタンの中央の端子へ接続。
 ボス側の入力線(赤)をホーン入力線の折り返し部へ接続。アース線(黒)をアース線に接続(平端子に替えたヤツ)
配線完了後、パッドをステアに被せて組み立て完了です。あとは電気的な確認と実走行によるセンターの確認及びクルコンのテストを行い、異常がなければ完成となります。
作業後記
 3度目の人生を、私の下で歩み始めることとなったステアリングですが、交換後のインプレはどんなものでしょうか?
 先ず見た目の感じですが、純正ボスを流用したせいもありますし、質感もほぼ同様のものなので違和感はありません。しかしながら直径で30mmの違いなのですが、明らかに大きさが小さいのがわかります。極端に小さいとマズそうですが、この程度なら問題は無いでしょう。むしろ、乗り降りがし易くなったので良しとしましょう。

 実際の操作感については、ホイールの断面形状の違いを大いに感じます。楕円断面は丸断面に比べて、握った幹事が頼りなく感じてしまいますが、慣れてしまえば、むしろ掴みやすいようにさえ感じます。スポークのすぐ上の辺りは樽型のグリップになっていますが、この部分の握り心地はとてもイイ感じです。ずっとこの部分を握っていたい位なのですが、位置的には2時・10時の位置なので、ちょっと走りにくくなってしまうのが残念ですね。
 直径が小さくなった分、今度はウインカースイッチ等の操作性も気になります。実際には問題は無いのですが、始めのうちは違和感を感じる事となりました。
 メーターの視認性については、全く問題なしです。むしろ、後付の油温計が見易くなり好都合です。クルコンの起動スイッチやリアデフォッガーのスイッチも見易くなりました。話が前後してしまいますが、クルコンの機能も正常に作用していました。ホーンボタンも正常で、3ヶ所どこを押してもホーンは鳴ってくれました。

 欠点?と言えば、滑り易い傾向があるように感じました。と言ってもステアの問題ではありません。もとのステアに比べると、はるかに表面がキレイなので、逆に滑り易く感じてしまうと言う事です。もとのステアはガサガサでしたからね。アレはアレで滑り止めになっていたのでしょう。