PCVホース交換のついでに、水温センサーも交換してみました。
2年程前からでしたが、冬場の冷間始動時に違和感を感じていました。
それは、ファーストアイドルが低い、走り出すと妙にギクシャクする、
スタートでエンストすると、再始動にかなり手間取る。でも、キーを切って止めた場合はすぐに再始動できる。
O2センサーの交換で、だいぶ状況は改善しましたが、まだ違和感は残る。
というわけで、水温センサーの交換を実施してみました。
ついでにクランク角、カム角のセンサーも交換しました。
用意したセンサー。
上がECU用のセンサーで、下が水温計用のセンサーとなります。
PCVホースが外されているため、センサーが少しだけ見えています。随分と作業性の悪い所にセンサーが付いているワケです。
センサーの新旧比較。
全く同じもの、ただ新しい方がキレイなだけです。作業にはECU用は19mm、水温計用は12mm。それぞれメガネレンチを使用しました。
クランク角センサー。
ひょっしたら、もう売っていないかと心配しましたが、まだありました。
 リードメモリーによると、クランク角センサーの信号がありましたが、とりあえずエンジンは動いている。メモリーをあてにしての交換です。
カム角センサー。
92年型の純正は廃番でしたので、後継品を手配しました。センサーヘッドとケーブルがコネクターにより、分割式となったようです。コネクターの高さがあるので、干渉が心配ではあります。
中央にあるのが、クランク角センサー。
ベルトカバーを外せば、10mmのネガネで外せました、これは簡単。でもコネクターの分離はインタークーラーの下になるので面倒です。
コネクター分離後、ケーブルを引き出しますが、マニホールド下をくぐるため、コネクターにヒモを結んでおきます。
インタークーラ下。白いのがカム角センサーのコネクターで、その下にクランク角センサーのコネクターがあります。レリーズフォークのリターンスプリングが妙な所にありますが、まずはそのまま・・・。
新しいセンサーのコネクターに、先のヒモを結んで引張れば無事開通。下にある白いコネクターは、ノックセンサーのものです。
クランク角センサーを外した様子。
穴があいているだけですが、オルタネータを外しておけば、中の様子も見えた事でしょう。プーリ左のヒモは、コネクターに結んでおいたヒモです。
続いてカム角センサー。
オイルフィラー真下にあります。取り外しは10mmのネガネですが、オイルフィラーが邪魔なので一時撤去します。
カム角センサーの取り付け部。
後方より見ていますが、オイルフィラーが無いため、よく見えます。取り付けはクランク角センサー同様にボルトの一本締め。
新カム角センサー。
コネクター式のため、高さがありますが、当初心配していた干渉はありませんでした。
クランクかセンサー新旧比較。
全く同じもの。
カム角センサー新旧比較。
センサーヘッドは同じと思いますが、後継品はコネクター式となっています。
クランク角センサーに異常発見。
ケーブルの被覆が破れて、芯線が露出していました。シールド線の方かも知れませんが、リードメモリーの信号は、これが原因なのか。
後は各コネクターを接続して終了。
スプリングの位置が変でしたが、元の戻しておきました。おそらくは、以前に作業を依頼した際、作業者の方が間違えたものと思います。
<作業後記>
PCVホースと同時進行でしたが、やはり年数経過は否めません。クランク角センサーのケーブル破損しかり、他にも水温センサーの抜け止めの爪が欠落していたり・・・。
水温センサーについては、スッポ抜けないように、結束バンドで縛っておきましたが、他にもケーブル被覆のひび割れがあったりして、テープで巻いたり、シリコンで覆ったりと予定外の作業に追われる事となりました。さわらぬ神に祟り無しとはこの事か。

交換後、エンジンをかけた瞬間に違いを感じました。いままでとは違い、エンジンが軽く回ってるように感じます。100kmほど走りましたが、いままでの不調は全て解消されていました。冷間時のギクシャクした感じは無く、スムーズな走り。信号待ちでエンジンが止まることもないし、アイドリングが低くなり過ぎることもありません。水温・クランク・カム角と3つ同時の交換でしたから、どれが功を奏したのか不明ですが、順番に確かめつつ交換するワケにもいきません。とりあえず、結果オーライと言うことで今回は満足しておきましょうか。