さて今回は前回の続編、リアのブレ−キパッド交換に引き続き、フロントのパッドとロ−タ−を交換します。どちらかと言うと、ロ−タ−交換がメインなので、パッド交換についてはリア編を参照してください。
今回も前回同様、プレストのRSディスクロ−タ−を使用します。価格は前回より値下げされたようでRLセットで45000円でした。高いです。実測重量6kg/枚 RSディスクの裏側。純正品とたぶん同じと思います。ベンチレ−ティッド・ディスクとなっております。
装着まで時間があるので、余計な手を加えてみます。裏側にはジンクリッチを塗布します、厚塗りはブレの原因にもなるので薄くスプレ−しておきます、ただの錆び止めです。 性懲りもなく再びキャリパ−ラッカ−にて、赤く塗装しました。なにせ錆びが来ないものですからヤミつきです。ホイ−ルとの接触面以外はハケ塗りで行いました。接触面にも塗料がついてますけど、後でこそぎ落とします。
接触面をエアブラシで塗装したら完成。
パッドの当たり面にも塗料が付着してますが走れば落ちるのでヨシとしときます。ただし初期の制動力はお粗末な限りですけどね。
パッドはリアと同じ、エンドレスのNA−Mを使用します。パッドが赤いですが、ロ−タ−の塗装で余った塗料を塗っただけです。気にしないでくださいね。
用意する道具はリアの作業編と同じですが、いつも愛用しているフロアジャッキをUPしときます。アストロプロダクツのオリジナル品で15000円でおつりがきました。重量はかなり重いですが、リフト量が500mmあるので頼りになります。 まずはジャッキアップ。ジャッキアップポイントはメンバ−中央の四角いお皿?です。ここ以外はジャッキを掛けてはいけません。
 この後、当て馬をかませてジャッキアップ完了です。
キャリパ−下部のロックピン(締め付けトルク4kg・m±0.5)を外してキャリパ−を反転。パッド交換だけならこれで良いのですが、ロ−タ−交換なのでさらに・・・ キャリパ−全体を奥にスライドさせて、ガイドピンとの嵌合を断ちます。ただスライドさせるだけ、なんの力もいりません。
 外したキャリパ−は針金でぶら下げておきます。
ガイドピン。
キャリパ−上部の穴に差し込まれており、ロックピンを外した後はコイツを支点としてキャリパ−が反転します。つまり、キャリパ−部はコイツとロックピンの2本だけで固定されているわけです。
 今回の作業中はガイドピンにキズをつけない様、注意します。
キャリパ−サポ−トの取り外し。
 裏側からの作業となります。上下2本のボルトを外すだけです、このボルトの締め付けトルクは8kg・m±1となっております。
分離完了のキャリパ−サポ−ト。
ただこれだけ、ロ−タ−を除く全てのブレ−キパ−ツはコレに取り付けられています。
サポ−トと言うよりも、キャリパ−ベ−スと言ったほうがいいようにも思えます。
ロ−タ−の取り外し。
2つもサ−ビスホ−ルにM8(並目)ボルトをねじ込んで外します。手で引っ張った程度では取れないので要注意(運がいいと手でも取れるんですけどね)。ボルトの長さは適当でいいのですが、私は50mmを用意しました。
ロ−タ−を外して丸裸のフロントアクスル周辺です。ABS車なのでト−ンホイ−ルがあります、ハブの後ろ側のギザギザ付きのリングがそれです。
左に同じく、後方より。既にクリ−ニングしてあるので幾分キレイですが、分解直後はダストで真っ黒に汚れてます。ブレ−キクリ−ナ−とハブラシで掃除しまくります。
ついでなのでABSセンサ−。
裏側から見てます、中央にあるのがセンサ−です。コイツの交換の際は、ト−ンホイ−ルとのスキマを調整するため、シムの交換が必要なようです、ちょっと面倒ですね。
ABSセンサ−とト−ンホイ−ル。
ただの近接スイッチだと思います?。自動車に限らず、その他の機械においてもよく用いられる回転検出法のひとつでしょう。Gセンサ−の作用中にABSの信号が途絶えると、車輪がロックしたと感知し、ABSユニットによりポンピングが行われるものと思います。(あんまり詳しくないですゴメンナサイ)
ハブのロ−タ−取り付け部をワイヤ−ブラシ+クリ−ナ−で清掃し、さび止めにジンクリッチを軽く吹いておきます。乾くのにしばらくかかるので、この間にパッド交換の用意をしておきます。 パッド交換はリアと同じですから、準備の内容も同じです。とりあえず、パットクリップの画像だけUPしときます。       左:清掃前。右:清掃後ですね。
作業途中のガレ−ジの様子。
ロ−タ−・パッドともすでに交換完了状態です、この後フル−ドの交換に入る予定です。
同じく左側の様子。壁があるのでこちら側は狭いですね。こちらもロ−タ−・パッドの交換は完了してます。しかし、作業レポ−トはまだまだ続きます。ちょっとした休憩時間のつもりで見てください。