いらっしゃいましRデフ載せ換え作業のコ−ナ−です。DIYにつき作業手順や作業法にマニュアル等とはかなり違うところがあります、あくまで一つのやり方としてご覧下さい。
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 DOJ接続の準備

 サイドシ−ルのリップ部にグリ−スを塗布しておきます、目的は防塵だと思います。
 とりあえず、ただの万能グリ−スを塗っておきました。
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 DOJ接続の準備 2

 10でスプリングピン抜き取りの際、DOJの面取りのある方側からたたき出すよう記しましたが、DOJ接続時にも方向性があります。デフ側のスプライン軸にもピン穴がありますが、この穴のも一方のみ面取り加工がしてあります。DOJとスプラインそれぞれ面取りのある方同士を合わせて接続します。逆に組むとピンが入らなかったりしますので。
(フロントのDOJを外した時、逆に組んで失敗した経験があるので)念のため。

 
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 Rデフ換装終了

 いきなり完成で申し訳ありません。
今までと逆の手順で組み立てれば良い訳ですので手順を良く理解して整理してみましょう。
 ちなみにRデフ・オイルはBPのX5116を充填しておきました。さて、新旧デフの走行フィ−リングはどのような違いがあるのでしょうか?
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 マフラ−も取り付けた正味完成状態。ここまでで
丸一日かかってしまいました。
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 旧デフ分解の図

 外したデフを分解してみました。
オイルはからっぽだと思っていましたが、300cc程残っていました。前回補充してから2万キロ程走っているので、その間に600cc減ったことになります。ベアリング等には異常は見られませんが
歯車は予想通りダメ−ジを受けていました。
 LSDも新デフに比べかなりスカスカになっているのが判りました。
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 旧デフ・リアカバ−

 ブリ−ザ−のあたりにスラッジが大量に確認できます。歯車の磨耗を予想させずにはいられません。
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 リングギヤの様子

 歯筋方向にキズが見られます。ギヤ鳴りが発生していたので予想はしていましたが、結構すごいものですね。画像をクリックすると他の詳細画像が見られます。
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 ピニオン側もやはりダメ−ジを受けています。
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 中身を取り出した後のRデフケ−ス。
<Rデフ換装後記>
 Rデフを載せ換え後の走行で最初に感じた事といえば、音が静かになったと言うことです。当たり前のことですが、とても新鮮でした。
 思ってみれば、10万km以上ギヤ鳴りと共に過ごしたわけですから、かえって異常にさえ感じられます。もうオイル漏れともオサラバ出来るわけで、ガレ−ジの床にオイル染みを残さずに済みます。

 10万km以上ほとんどオイルレスで走ったRデフについては、思っていた程にはダメ−ジが少なかったと感じています。もっと酷い状況を想像していたのですが・・・。ベアリングが正常であった事は意外です、軌道面の損傷もあろうかと期待?していましたが、あてが外れました。

 なぜオイル漏れが起こったのか?確かな理由は判りません。しかし、思い起こして見ればオイル漏れの始まる以前、サイドリングのボルトを増し締めした覚えがあります。そのときにはRデフの構造をよく理解していなかった為そのような行動をしたわけですが、結果としてギヤのバックラッシュが詰まったのでは?と思います。
 走行中、歯車は絶えず擦れあい発熱していきますし、熱により歯車は膨張していきます。バックラッシュが詰まれば熱膨張時の逃げも無くなる訳ですから当然の結果として、歯面の面圧上昇→摩擦熱の増加→油温の上昇→オイル粘度の低下→ブリ−ザ−からの噴出し→油量減少→潤滑不良→歯車の損傷、と言った悪循環を繰り返していく訳ですね。

 とどのつまりは、私の整備ミスと言ったところでしょうか?自己整備もよく構造等を理解してからやらないとダメですね。「DIYも楽あれば苦もあり」と、日記にはつけておこう。


追記:リアデフマウントのブッシュにシリコンを詰め込んで強化してみた件ですが、当初の予想通りジャダ−の現象に効果がありました。ただし、長続きはせず今は元の木阿弥となっています。やはり密着力が弱いみたいですね。
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