カムシャフト。タイミングギヤと一体のカムがハウジングに収まっています。組み立ては合いマ−クをあわせれば良いのですが、左右別組みのため間違うと大変です。 クランクケ−ス側、カムシャフト駆動部。
左図のタイミングギヤがクランクシャフト上の親歯車とかみ合い、カムを駆動します。減速比はお約束の2:1ですね。シャフト下方のニップルより余分な潤滑油が常時排出されていきます。
親歯車拡大。う〜んあまり良く見えないですね。 丸裸の右バンク。コンロッドの組み合わせがわかるでしょうか?ピストンはアルミ製でリングなしのラップピストンです。
キャブレ−タ−単品、正面より。
真ん中2つの穴が吸気穴、上にある2本の黒いツマミがニ−ドルバルブでこれを回して燃料の濃さを決めます。左右に伸びる吸気管により各シリンダに混合気が送られていきます。
キャブレ−タ−後方より。2本のニップルに燃料パイプを接続して燃料供給を受けます、燃料ポンプなどは普通使用しないので、エンジンのサクションだけで燃料を吸いだす事になります。ある種、究極の自然吸気と言ったところでしょうか?
 模型用エンジンはたいがいそうですけど・・・。
キャブレ−タ−裏側。本機はシリンダ個々に対応したキャブレ−ションをとるため、シングルキャブと違いスロットルバルブも2つあります。そのため写真のようなリンク機構により連動させています。バルブはバタフライではなくロ−タリ−タイプになっています。モノが小さいだけにバタフライ型は無理でしょう。 ニ−ドルバルブ拡大。実車で言えばメインジェットに相当する部品です。これを回すことにより、スロットル全開時のA/F比を任意に設定できます。シンプルさ故の利点でしょうか?でも、エンジン始動時には毎回調整が必要ですけど・・・。

以上、簡単ですがFA80−Tのご紹介でした。実車・実機のエンジンと基本的には何ら変わりは無く、ただ小さいというだけですね。でも、運転中の排気音はかなり本物ぽい音がするんですよ!このエンジンは私が11年前に購入したもので、当時59800円で買いました。かなり高いですね、メカ的に非常に興味があったので熟慮の末、入手しました。ツインキャブレ−タ−というのが気に入ったわけですが、後にシングルキャブに変更された様です。模型用エンジンと言うものも、いろいろな形があるようで、4サイクル、2サイクル、ディ−ゼル、ロ−タリ−、ロケット、ジェットなど多岐にわたります。原子力以外はすべて有るのではないでしょうか?FA80−Tの他にもいくつかのエンジンがあるので、機会をみて随時ご紹介していきたいと思います。