パンク修理(チューブレス)
04.07.08 仕事帰りのこと。タイヤに辺りから「パタパタ」と音がしていました。嫌な予感がすると思いながらタイヤを見ると、案の定、木ネジが刺さっていました。
今回は、その修理の様子をレポートしました。
木ネジを抜き取ると「プシュ〜」と圧が抜けていきました。ネジの長さは25mm程度、完全な貫通状態。どうしてこんなの踏んでしまうのでしょうか?
ご覧の様に、木ネジがしっかりと刺さっています。このままならエア漏れは無いのですが、ネジを抜こうとするとエア漏れします。
いずれ圧の低下があると思われるので、早期に対策しないといけません。
先ず最初の作業は、刺さった異物を取り除いた後の穴の始末からです。セットに付属のリーマーから赤いリングを抜き取ります。
今回の修理で使用した用品。
マルニ工業製、パンク修理セットです。以前にもお世話になった製品ですが、セメントが蒸発してしまったので補充品を追加購入しました。左から手持ち品、補充品、リーマーです。
リーマーの先にセメント(チューブ入りの接着剤みたいなヤツ)を塗り、タイヤの穴に差込ます。差し込む際は、グリグリと回しながら差し込むと良いです。この作業の目的は穴の拡大とクリーニング、後で挿入するスティックの接着を確実にするための足付けと思います。 リーマーを根元まで差込み、左右にグリグリと10回程、回してやります。リーマーを抜いたら、再びセメントを塗り、差し込んでグリグリ。この作業を最低3回繰り返すよう指示されていました。
次に、リーマーに赤いリングヲセットし、先端にスティックを取り付けます。この時、リーマーの先端にセメントを少量塗るように指示されています。リーマーへのスティックの差込を容易にするためですが、塗らなくても取り付けは可能でした。
穴の加工終了。若干穴が広がっていますが、スティックの挿入を考えれば妥当な結果と言えるでしょう。無理に拡げてやる必要はありません。
スティック中程の白い保護フィルムを剥がし(割と剥がしにくい)、スティックの先端から赤い部分にかけてセメントをたっぷりと塗りつけます。 セメント付のスティックをタイヤの穴に差込ます。この時は回しながら差し込んではいけません。真っ直ぐに押し込んでやりましょう。スティックの後端と赤いリングが密着するまで押し込みます。かなり力はいりますが、しっかりと押し込まないと、後で抜けてしまう事もあるようです。
スティックの挿入が完了したら、出っ張っている部分をカッターで切り取ります。2〜3 mm程度残して切り取るよう指示されていました。これで補修作業は終了となります。あとはエアを入れるだけ・・・。補修部分からエア漏れが無ければ万事OKです。
作業後記
 さて、パンク修理セットを使用した修理は今回で3回目位になるのですが、実際にやってみると実に簡単なものであります。タイヤを外す作業が一番面倒なくらいですから・・・。補修部の保ちはと言えば、過去の経験からすると、一般的な使用状況であれば半永久的と思います。半永久的というのは、タイヤの寿命が来るまでは保つという事です。
1セット2000円から3000円程度で売られていますから、すぐに必要はなくても1つぐらいは持っていて損は無いと思います。

 セット付属のセメントですが、揮発性が高いのでフタをしっかり閉めていても車内に保管しておくと、イザという時には役に立ちません。家の中の涼しい場所に保管するのが良いようです。遠出の際には忘れずに持った方が良いと思います。

 修理セットについて
今回の作業紹介は、マルニ工業の製品についてのものです。他にも同様の製品が市販されていますが、製品によっては作業手順に違いがありますので、それぞれの製品の説明書を熟読する必要があります。また、これらの製品はタイヤのトレッド面の刺さりキズの修理専用です。側面や裂けキズの修理には使えません。側面のキズ等は、タイヤ修理の専門店で修理するしかないのですが、ある程度、大きなキズについては修理してはならない、と法令で定められていると聞いています。注: 文字用の領域がありません!