ラジエータ交換(結果報告)
2004.01.24 突如として冷却系に異常発生。
以下、その状況と修理結果をレポートしてみます。なにかのお役に立てればと思います。
それではまず、発生の発生の状況を順を追ってお話しましょう。

1、異音発生
 これについては、後になって気付いたことなので、この時点では異常とは感じませんでした。音の様子は助手席側において、ビニールがカサカサ言うような音がしていました。
たまたまコンビニの袋がおいてあったので、その音かと思ったのですが、実際は・・・後述。

2,ヒーターが効かない。
 その後、買い物のため一時停車。再び走り出すとヒーターが効かずに冷風が出てきます。
冷却水の不足も考えたのですが、水温に異常は見られないので、空調のダンパーのトラブルだと思っていました。しばらくすると温風が出るようになったので、てっきり治ったものかと・・・

3、再び冷風。
 その日の仕事を終え帰路につきましたが、またしてもヒーターが効きません。この時点で再び冷却水の心配をしたのですが、水温・油温共に正常なので、本格的に空調の故障かと思い込んでしまいました。が、しばらく走ると水温計の針が急上昇し始めました。さすがに、ここまで来ると空調のトラブルとは思えません。やむなく緊急停止、エンジンを止め。今後の対応を考えます。

4、冷えてるうちは・・・
 その場で、いつまでも止まっていても仕方ありません。20分程経つと水温・油温共に大分下がって来たので、行けるところまで行こうと思い、再びエンジン始動。水と灯りのある場所を探します。2〜3キロ走るとコンビニがあるので、そこまで保たせようと思いましたが、いくらもしないうちに水温は異常値に達してしまいました。気が焦りますが、油温は規定値内なので、一気に走ってしまいました。

5、様子を確認。
 コンビニの駐車場に入るなり、ボンネットを開け、状況を確認。はじめはホースの亀裂を予想したのですが、その様子はありません。よくよく見ると、ラジエータの左側付近(前方より見て)が水浸しとなっています。ラジエータにはプラスチックの部品も使われており、年数経過により割れる事もあると聞いていましたから、「たぶん、それだな・・・」と思いましたが、どこが割れているかは確認しません。確認してもどうにもなりませんからね・・・、辺りは薄暗いし。

6、水を補給。
 なにはともあれ、水を補給してみます。運が良ければ、しばらくは走れます。走れさえすれば活路も見出せると思うので・・・。給水タンクを開けると中はカラ。手持ちの水を補給してみると、3リットルほど入れた時点でヒーターから温風が出るようになりました。温風が出るようならヒーターまで水が回っている証拠ですから、とりあえずはコレで良しとしておきます。根拠はありませんが、なんとなく、それでいいような気がしました。

※前述の異音ですが、この時点でまた耳にしました。冷却水の減少により混入した空気が、ヒーターの中を流れる音だったんですね。

7、対策。
 エンジンを始動し、しばらく様子を見ますが、ドバドバ漏れる様子はありません。これなら自走は可能と判断し、毎度お世話になっている工場に電話してみます。家に帰っても無意味かと思いますから。電話してみると、受け入れ可能との事なので、道中の無事を祈りながら出発。内圧の上昇を避けるため、ラジエータ・キャップは一段緩めておきます。その後10キロほどの間は水温の上昇も無く、無事にたどり着く事が出来ました。途中、信号で止まると、薄っすらと水蒸気が上がるのがわかりました。どうやら、少しづつ漏れている様子ではありました。

8、原因。
 入庫の時点では漏れの原因は判明していませんでしたが、翌々日になると連絡がありました。原因はラジエータの破損。コア両サイドの部分の運転席側が割れているとの事でした。対応としては、ラジエータの交換、ホースIN・OUT両交換。ついでにサーモスタットも交換して貰う事となりました。
コアの部分にも若干の損傷が見られました。
矢印の部分ですが、覚えは無いのですが、デリケ−トな部品でもあり、知らないうちに損傷していたものと思います。この部分からの漏れはありませんでした。
取り外されたラジエータ。
割れたタンク部分は既に無くなっています。
画像の上側が運転席側となります。
ホース共々リフレッシュされ、恥かしい程キレイなラジエータ周りです。
<作業後記>実際には作業してませんが
 結果としては、ラジエータの交換と言うことになり、単なるホースの亀裂よりは大掛かりなものとなってしまいました。ホースの異常ならば日頃の点検により防止・予防も出来ますが、ラジエータ本体の疲労は症状が出るまで手がつけにくいところもあります。工場の方の話では、近頃のラジエータはプラスチックを使うので、この手のトラブルはよくありがちとの事でした。ホ−スやサ−モスタットもさることながら、19万キロ超を持ちこたえたのですから良し!としておきましょう。

以下、参考までに修理の内容です。

ラジエータAssy交換(社外品)  こっちの方が安いです。
  30000円

アッパー・ホ−ス
  1660円

ロア・ホース
  1950円

サーモスタット
  1700円

同上ガスケット
  300円

LLC 3リットル
  3000円

工賃(技術料)
  15600円

合計 54210円也・・・税別注: 文字用の領域がありません!