28年、42万キロ超のエンジンのPCVホースの交換。
あれは、いつのことか。助手席側のPVCホースが抜けていました。
おそらくは、以前にヘッドカバーのパッキン交換を依頼した際に、
差し込むのを忘れられていたのでしょう。気づかずにいたのも間抜けな訳で、
とりあえず差し込めば良しと思いましたが、ホースが硬化しており、差し込めません。ヘタに押し込むとニップルが折れてしまいそう。
仕方ないので、PVCホースを塞いで○。ヘッドのニップルにはビニールホースを取り付けて下方に垂らす。
でも、このままでは継続車検は不可。
そんなワケでPVCホースの交換に挑んだのですか・・・。
用意したホース類。
一部すでに廃番の品もあるため、市販の汎用品で代用したものもあります。また、用意しましたが、交換はできずに終わったものもありました。
交換前の様子。
だいぶオイルまみれとなっています。
やはり、ホースの硬化による漏れかと思います。中央に見える三又のコネクターは、廃番のため、丁寧に分離して再利用します。
まずは、マニホールド下のホースから分離開始。黄色の○印ですが、硬化しているため、引張ったくらいでは取れません。あまりヘタな事をすると相手側のプラ配管を割ってしまいそうなので、カッターで切れ目を入れてやりました。 分離成功。あとはペンチでつまんで捻れば、バリバリと砕けて行きます。一本目を分離するのに1時間以上かかりました。
 続いて赤丸のPCVバルブのホースを分離。
黄丸は1本目のホースの片端となります。
1本目に1時間以上かかりましたから、この先は更に困難な状況が予想されます。
そんなワケで・・・。
残りのホースは全てノコギリで切断してしまいました。この後はペンチでつまんで粉砕。ニップルに残った部分はノミと金づちで切れ目を入れて取り除きました。
取り除いたホースの残骸。
もはや原型をとどめていません。
内側はかなりの汚れが溜まっていました。
クランクレース側のニップル部分。
こちらも前者同様に砕きながらの除去となりました。
ホース除去後のPCVバルブ。
やはり汚れがついています。清掃すれば良いかとは思いますが、外すのであれば、ついでに新しいモノと交換しておきます。ちなみに
固着や詰まりはありませんでした。
ホース除去後のクランクケース側ニップル。
試しの指を入れてみると、柔らかい粘土のような感触がありました。たぶんスラッジかと思いますが、もう一度指を入れると感触は無し。どうやら中に落ちた模様。あきらめる・・・。
取り外したコネクター部分。
泥の中から拾った様に汚いです。
ホースを外したら、内外をクリーニングして再利用となります。
ついでなのでPCVバルブを外した様子。
スロットル直下なので、滅多に見える所ではありません。バルブ自体はディープソケットで取り外しをしました。
PCVバルブの新旧比較。
スバル純正11810AA000は廃番のため、日産の11810−15U00を使用。
GTR用ですが、全く同じものです。
組み立て完了状態のコネクター部分。
ここまでの作業で、すでに4時間ほどかかってしまいました。ヘッド側のホースもありますが、今回はここまでで作業終了。
当車のごとくに古くなると、ゴムや樹脂部品の劣化が目立つ様になります。今回は、タービンの入口側のブーツが割れてしまいました。以前はレゾネーターにニップルが割れたばかりなのに・・・。 割れた破片を瞬間接着剤で仮止めしたあと、アルミテープで巻いてみました。レゾネーターが割れた時も、この手で凌いだので、なんとか持ってくれれぱと思います。
途中で気づいた事。
最近、変なヒビリ音がしていましたが、原因はココ。タービンの遮熱カバーのブラケットが腐食して折れていました。右上の部分がありません。
折れた片割れはカバーの裏に。
走行28年の歴史を感じてしまいました。
<作業後記>
齢28年ともなると、ゴムホースも石のごとくにガチガチ。取り外しにかかる労力もかなりのもの。ある程度は予想していたとは言え、さすがに疲れました。体中が痛くて敵いません。作業をしながら考えた事・・・。ホースは厚みがあるし、このままでもよかったのでは?。マニホールドを外した方が簡単だったかも?いろいろ妄想しても、今更遅い。
作業中には、他のホースや樹脂部品は折れるしで、今回は、ちょっと後悔してしまいました。