ヘッドライトバルブの交換です。
当車においてはH4バルブを使用のため、H4バルブの交換作業となります。LEGACYに限らず、H4バルブ装着車なら全車共通の作業と思います。
さて、今回のバルブ交換では、ボッシュ社のブライトオン フレックス バルブなるものを使用しました。形式はもちろんH4タイプ、60/55wながら120/110w相当の明るさが得られるとされています。この手の製品の場合、単純なハイワットバルブと違い、消費電力の増加に伴う配線の強化は必要ありません。発熱も60/55w並らしいので、レンズやリフレクタ−の変形も心配ないですね。
 ただし、この製品は5年ほど前に購入し、保管しておいたものなので、今現在は入手不可能かもしれません。
まずはコネクタの引き抜きから・・・
両サイドのツマミをつまみながら後ろに引っ張ります。抜けにくいときは、ちょっと揺さぶりながら引っ張ります。
コネクタ−を外したら、ゴムカバ−上部のタブをつまんで、ゴムカバ−を外します。
ゴムカバ−を外したところです。
カバ−を外しても、バルブ自体はまだ外れてはきません。
バルブ自体を外すには、固定用のクリップを開放してやる必要があります。矢印のつまみを内側につまみながら後方に引くとクリップが開放されます。このつまみ、片方づつ作業したほうが、外しやすいと思います。
クリップを開放すれば、バルブの取り外しが可能となります。電極をつまんで取るだけ!
画像では、クリップとバルブがいっしょに外れるように見えますが、撮影の都合でそう見えるだけなのでご注意です。
バルブを取り去った後はこんな感じです。
この後、新しいバルブを取り付けます。
H4バルブの取り付けは、後方より見た場合には、この状態となります。フランジ部の3本足とライトボディ−側の溝が一致する様、取り付けます。構造上、間違って取り付けることは無いと思いますが、確認しましょう。 バルブを取り付けたら、クリップで固定します。クリップは片方づつ作業したほうが入れやすいと思います。両方同時につまんでやると、妙に入りにくいかな?
 確実に固定されているのを、よく確かめたいところです。
バルブが固定されたら、ゴムカバ−の取り付けです。カバ−には取付時の方向性があるので注意しましょう。「TOP」と書かれて入る方が真上にきます。 カバ−取付は、ど真ん中の穴をバルブにはめ込んだ後、ライトボディ−側の凸部とゴムカバ−側の凹部をかみ合わせる様に押し込みます。しっかりと押し込んでおかないと、防塵・防水の効果が得られないので確実に作業しておきます。
最後にコネクタ−を差し込めば作業終了。
点灯テストをして、点灯が確認できれば本当に作業終了となります。
断線した旧バルブ。
ハイビ−ム側はまだまだイケそうなのに、もったいないような気がします。毎日走って約5年持ちました。
バルブの交換、なんの工具もいらないのでメンテナンスとしては、プラグ交換よりずっと簡単に思います(特にフラットエンジンの場合)。作業上のポイントとしては、既に述べている通り、各差込部の確認をキチンとすることでしょうか?
 バルブを素手で触ってはいけない!とよく言われますが、実際はどうでしょう?手の油が付着すればバルブ点灯時に油が焼けて白くなる、ヘタすれば割れる。そんな危険はありそうですが、実際そんな場面に遭遇したことは無いです。ためした事もありますが、なんの変化もありませんでした。
 昔々に比べると、ガラスの性能も上がったのでしょうね。もっとも、わざわざ汚れを着ける必要もないですけどね!

さて、肝心のインプレですが、数値に表されているほどの変化は感じられません。確かに若干、明るくなったようには感じますが、本物のハイワットバルブほどではありません。
 当車はHLCを装備しているわけですが、減光時のほうが、より変化が感じられるように思いました。つまり、減光時は標準バルブよりも明るく見える!という事です。停車時の視認性は向上しそうな気はします。
 あと、気分の問題ですが淡い黄色に光るので、ちょっとオシャレな感じが楽しめますか?

最後ですが、コネクタの金具の緩みもチェックしておきましょう。バルブ電極とのはめあいが緩んでいると、微小なスパ−クを生じ、加熱・焼損の原因になりますからね。紹介画像中、旧バルブの電極が腐食しているのにお気づきの方もおられるでしょう? そう!まさに焼損の跡です。