2003.03.02現在、5回目の車検を実施。
それに伴い、燃料フィルタ−を交換しました。14万km無交換のフィルタ−内部はどんな様子か?気になるので解体してみましたが・・・
古いフィルタ−です。最後に交換したのが
94.12.28、32600km時でしたから、143558kmぶりの交換です。中の様子が気になります?ちなみに、燃料は左から入って右に出ていきます。
新しいフィルタ−は、新車時に付いていたのと同じ金色のヤツで、型番は画像の通り。フィルタ−ボディ−の色による違いはないですね。
早速に解体。弓ノコを使って30分ほどかかって切断しました。結構手ごわい相手ではありました。 フィルタ−ケ−ス内部の様子。予想に反して、ゴミやスラッジは全くありませんでした。
せっかく苦労して切断したのに、拍子抜けしてしまいます。
フィルタ−部はと言えば、見ての通りに真っ黒でした。でも、汚れがボロボロと落ちるよう感じではありません。銀色の粉が見えますが、これは切断時の鉄粉です。
フィルタ−部のIN側です。燃料ポンプより圧送された燃料が、手前側のパイプより入ります。
 そしてフィルタ−エレメントを通過後、奥側のパイプより出ていくわけですね。
中身を下の方から見ています。 フィルタ−エレメントを切断してみると、断面はこんな形です。幾重にも折りたたまれた濾紙?が円筒状に設置されています。このような形をとる目的は、濾過面積を増やすためですね。中央のパイプが燃料の出口になります。
燃料フィルタ−の構成部品全体。見ての通り、エレメントを引き伸ばすと、かなりの長さにはなります。寸法は7cm×120cmありました(実測値)。面積は840平方センチメ−トルになります。 エレメントの裏表。上が表、つまり燃料のIN側。下が裏側、内側です。当然ながら表側に汚れが付着しています、内側の様子からして、新品時のエレメントは黄色ぽい色だったのではないでしょうか?
作業後記?
 燃料フィルタ−と言っても、インジェクションとキャブでは形態が違っています。キャブ式だとプラスチック製の小さなフィルタ−が付いていますが、インジェクションだと、金属製の大きな物が付いています。
 キャブ式だと、フィルタ−はポンプより上流に位置していますし、燃料のリタ−ンもしていませんから、圧力も掛からず流量も少ないため、プラ製の小さいフィルタ−で間に合うようです。
 インジェクション式だと、フィルタ−はポンプの下流にあり、ポンプ圧も高いのでプラ製のケ−スでは保ちません。したがって丈夫な金属ケ−スになるわけですね。また、燃料のリタ−ンもしているので、単位時間あたりの循環量もキャブ式よりは多いと思います。そのせいでフィルタ−も大きくなるわけですね。
 もっとも、大は小を兼ねるとも言いますから、必ずしもこの通りとは限りません。負荷の大きいフィルタ−を基準にして、全車種共用にしている場合もありそうですから・・・。

 さて、14万km以上使用したフィルタ−ですが、期待に反して汚れは少なかったように思います。ケ−ス内にゴミがたまっていると思っていたのですが・・・
まぁ、オイルフィルタ−とは違いますから当たり前かも知れません。これだったらまだ使えたかな?と日記には書いておこう。