フライホイ−ル編
EJ20純正フライホイ−ル。
実測重量9.4kg、112610km使用。
ミッション側より見ています、ミッション側を表側としておきましょう。
同じく裏側(エンジン側)の様子。余肉がかなり有るように見受けられます。
表側より見たパイロットベアリング。周囲8ヶ所の穴はクランクシャフトへの取り付け用です。締め付けトルクは8.3kg・m±0.3
となっています。
パイロットベアリングを裏側より見る。ベアリングは奥へ引っ込んでいます。この部分にクランクシャフトの凸部がはまり込み、センタ−を決めます。
フライホイ−ル外周、リングギヤ部。セルモ−タ−のピニオンと噛み合いエンジンを始動させます。回転中にセルを噛ませた痕跡が見られますね。 0マ−ク。表側の外周部に有る刻印でフライホイ−ルの重量分布の一番重い場所を示します。クラッチカバ−側にも同様の刻印が有り互いに120゜以上ずらして取り付ける様、指示されています。
バランス調整穴。勝手に名前をつけていますが、重量分布のアンバランスを調整したあとですね。0マ−クの反対側に多く見られます純正品もちゃんとバランス取りしてあるわけです。 ノックピン。クラッチカバ−の位置決め用に使われます、社外品だと打ち込みまではしていない場合が多いので自分で打ち込むことになります。ノックピン穴は貫通していないので失敗すると面倒なことになります。
ではここで、パイロットベアリングの脱着をしてみましょう。用意するものは写真の通りですが、廃品・現物利用しているので各自工夫してみてください。
建築現場で拾ったボルト・ナット・・・M12の150L程度で間に合うでしょう。
1/2のソケット・・・22mm×1ヶ
           17mm×3ヶ
エンビ管のジョイント・・・内径50mm位
ベアリングは表側に向かって抜くと考えて下さい。写真のように各パ−ツをセットします左の写真ソケットが1ヶ足りないですね。
裏側に22mのソケットをあててナットをセット。このナットを締めこんでいくとベアリングが表側に抜き取れるはずです。 こんな感じでベアリングが抜けてきます。用意するパ−ツを工夫すればもっとコンパクトにまとまると思います。
取り外したベアリング。
内径12×外径32×厚10の両シ−ル付のものです。穴に対してベアリングを脱着する際は必ず外輪を押しましょう。内輪やシ−ル部を押してはいけません。
ベアリング抜き取り後のフライホイ−ル側ベアリング穴。表側から見ています。ベアリングは装着時、裏表の区別はありません。
今度はベアリングの圧入をしてみましょう。
用意するものは抜き取り時とほぼ同じですが
今回は角座金を使用します。建築現場で拾ったものです。
角座金をフライホイ−ル裏側にあてがいますが、バネ座金付なのでバネ座金を穴の方に向けておきます。ボルトのセットしたなら次へ
表側にベアリングをセットして、角座金の平たい方をベアリング側にして落とします。別に落とさなくても良いのですが・・・。ベアリング外周にグリ−スを塗っておきます。 座金の落下時のショックでベアリングはほぼ初期の定位置に決まります。この後、各パ−ツとナットをセットします。
各パ−ツがセットできたらナットを締めこんでいきます。ベアリングが少しずつ圧入されていきます。 1/3くらい圧入されたところです。
角座金がフライホイ−ルに密着したところで圧入完了。 定位置まで圧入されたベアリング。フライホイ−ルの表側とベアリングの側面が面一になるまで押し込むのが定位置となります。